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ロックウッドの前方不安定性検査(Rockwood test)。肩の前に痛みが出る時の検査。

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ロックウッドの前方不安定性検査 理学療法
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今回は臨床でも使われるロックウッドの前方不安定性検査(Rockwood test)の方法を説明します。

何度もボールを投げたり、ラケットを振ったりしているとだんだんと肩が緩くなることがあります。すると脱臼など肩の怪我につながりますが、その時には肩の前が不安定となり痛みが生じます。

そのため、肩の前の不安定性を評価する必要があります。

今回は肩関節の不安定性をテストするものになりますが、肩関節の不安定性のテスト

 

 

もありますので、合わせて要チェックです。

また負荷偏位試験(Load and Shift Test)も忘れてはいけません。これらのテストを複数行って判断していくことになります。

目次

ロックウッドの前方不安定性検査(Rockwood test)

テストされる人の姿勢

・座った姿勢になります。
・検査する腕を身体の横にたらし、肘を直角に曲げます。(肩関節外転0°、肘屈曲90°)。
・その状態で腕を動かしてもらいます。
・同じ方法を、腕を横から45°上げる(肩外転45°)、真横に上げる(肩外転90°)、横斜め上に上げる(肩外転120°)場合でそれぞれ行ってもらう。

テストする人(検査をする人)の動き

  • 上記の通り座ってもらいます。脱力するように伝えておきましょう。
  • まずは、腕を横にたらした状態で手首を掴み、腕を外に回します(肩外転0°で他動肩内外旋を繰り返す)。
  • 同じ方法を、腕を横から45°上げる(肩外転45°)、真横に上げる(肩外転90°)、横斜め上に上げる(肩外転120°)場合でそれぞれ行います。
ロックウッドの前方不安定性検査

腕を横にたらした状態で手首を掴み、腕を外に回します

ロックウッドの前方不安定性検査

腕を横から45°上げて、腕を外に回します

ロックウッドの前方不安定性検査

腕を横から90°上げて、腕を外に回します

ロックウッドの前方不安定性検査

腕を横から120°上げて、腕を外に回します

動画

みるべきポイント

腕を真横にあげた時(肩外転90°)に、腕を内側・外側に回した時に痛みや肩が外れそうな不安感が出現し、腕を横から45°上げる(肩外転45°)時と横斜め上に上げる(肩外転120°)時には不快感と痛みが出現したら陽性になります。

時折0°でも不安感が出ることもあります。

まとめ

ロックウッドの前方不安定性検査(Rockwood test)の方法を説明しました。

このテストの特徴は、腕を挙げる角度を変えながら検査を行う点ですね。では、挙げる角度によって何が異なるのでしょうか・・・?

少し専門的になりますが、靭帯に着目して見てみましょう。

角度変化による靭帯への影響

  • 0°:関節上腕靭帯
  • 45°〜60°:関節上腕靭帯
  • 60°〜90°:関節上腕靭帯
  • 90°〜120°:関節上腕靭帯

このようになると考えられています。よって、角度が上がるほど、肩の下側についている靭帯が伸びやすいということになります

このような理由から、角度によって伸ばす靭帯を変えてテストを行なっているのですね。

 

肩関節の前方不安定性を検査するものには肩関節の前方の不安定性テスト(anterior apprehension test)フルクラムテスト(fulcrum test)リロケーションテスト(relocation test)という方法もあります。

これらは不安定性のテストになりますので、基本的には肩の前部分に痛みが生じると考えられます。テスト単独での信頼性は低いため、他の関節唇テストや肩のインピンジメントに関するテストなど、複数のテストを行って判断するようにしましょう。

その他のテスト結果や主訴との兼ね合いで、何か心配になることがあれば医療機関への受診をお勧めします。

 

1) L A CurlR F Warren.Glenohumeral joint stability. Selective cutting studies on the static capsular restraints. Clin Orthop Relat Res (330): 54-65, 1996

あくまでも個人的な見解を含んでおり正確性を保証するものではありません。実際に行う場合は各自の判断と責任で行うようお願い致します。また当記事の目的は、医療従事者以外の方が各々で判断できるようにすることではありません。納得して医療機関にスムーズに受診が出来るようなアドバイス、もしくは新人の医療従事者向けとなりますので、無理な範囲を超えて行わないようお願い致します。

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