目次
スウェーデンハウスの窓はどうなの?
スウェーデンハウスは高気密・高断熱のハウスメーカーです。
私が新築を考える際に、高気密・高断熱のハウスメーカー以外は検討しませんでした。それは、快適さ、ランニングコストに大きく差が出ると考えていたからです。
さて、スウェーデンハウスの宿泊体験もしてきたことも加味してまとめていきます。
(2022/9/9)実際に家の中の気温(表面温度)を測定してみました。
具体的な実際の気温はこちらの記事を参照ください。
スウェーデンハウスの窓
高気密・高断熱の高い性能を得るためには、窓について考えることが非常に重要になります。
それは、窓から熱が逃げたり入ったりする割合が大きいからです。
一般社団法人 日本サステナブル建築協会 住宅の省エネルギー基準早分かりガイドを見てみようと思います。
一般社団法人 日本サステナブル建築協会 住宅の省エネルギー基準早分かりガイド 改編
このように、寒さや暑さのほとんどは窓から入ったり出たりします!!!!
そのため、いかに窓の断熱性を高めるかが非常に重要になるのです。
スウェーデンハウスは木製サッシ3層窓になります。
- スウェーデンハウス:断熱効果・結露・耐久性・メンテナンスともに非常に高い性能がある。
- 樹脂サッシ・ペアガラス:断熱効果・結露にはやや効果があるが、耐久性はやや劣り、メンテナンスは必須。
- アルミ・ペアガラス:断熱効果・結露・耐久性・メンテナンスともに性能が劣る。
こんなイメージでいいかと思います。
今やほとんどのハウスメーカーが高気密・高断熱を目指してペアガラスを採用することが多く、メーカーによっては3層窓を採用しているメーカーがあります。スウェーデンハウスでは創業当初から当然3層窓を採用しています。一条工務店ではLow-Eトリプル樹脂サッシを採用しています。
一条工務店とも比較して非常に悩みました。悩んだ内容と考え方はこちら。
なぜ暑い・寒いと思う?重要なのは”体感温度”
私たちが家にいて
とか
と感じるのは、実は部屋の中の気温だけで決まっているのではないのです。
重要なのは体感温度です。
体感温度は上記式で求めることができます。
表面温度というのは、家の窓・壁の表面のことです。
室温をいかに一定にするかが、家で快適に暮らすことに大きく影響してくるのですが、室温が同じだとしても、表面温度が低くなってしまうと寒く感じます。
表面温度が室温より高ければ「暑い」と感じ、表面温度が室温より低ければ「寒い」と感じるのです。
そうなると、さらにいかに窓の性能が重要なのかが分かると思います。
当然、断熱性能も大事なのですが、気密性(家にどのくらい隙間が空いてしまっているか=C値)についても重要です。それはこちらにまとめてあります。
結果としてはスウェーデンハウスでは、窓の性能によって室内温度や窓の近くが寒くなりにくいと考えられています。
ヒートショック
住宅内の寒暖差を無くすメリットの1つに「ヒートショック防止」の観点があります。
ヒートショック
急激な温度の変化で身体がダメージを受けること(ヒートショックとは 日本医師会より)
医療職種なだけにこの恐ろしさを十分に分かっているため、このリスクはどうしても下げる必要があると考えます。
でも、本当にそんなにヒートショックって身体に影響を与えるのでしょうか・・・?
世界のヒートショックによる死亡率
世界の国々と、浴室内の死亡率を比較してみましょう。
このグラフを見れば一目瞭然ですね。
日本の高齢者の溺死の死亡率が飛び抜けて世界一になっています。
2011年には全国で17,000人の方が入浴中に亡くなっていて、交通事故でなくなる人数の約3倍にものぼります。
いかにヒートショックが危険であるかがわかりますよね。
室内の温度変化が少なければ急激な気温の変化は生じにくいので、スウェーデンハウスであれば室温が一定に保たれやすく、ヒートショックのリスクは大幅に低下すると考えられます。
さて、次はスウェーデンハウスの宿泊体験についてです。
スウェーデンハウスの宿泊体験
スウェーデンハウスでは、契約する前に実際にスウェーデンハウスの家に1泊することができます。
スウェーデンハウスの宿泊体験について簡単に下記に示していますが、詳細はこちらから。
私は2回、冬の寒い時期に宿泊体験してきましたので、その時のことについて書いていきます。私は9月下旬と11月中旬に、それぞれ違う場所で宿泊体験を行いました。この時は一条工務店にしようと考えていたのですが・・・笑
スウェーデンハウスの宿泊体験は営業の方に直接依頼をして最も行きやすい家を選んでくれます。
スウェーデンハウスに宿泊して感じたポイントは
- 外観がおしゃれ
- 木の雰囲気
- 快適さ
- 防音性
- 2階までの隔たりの無さ
です。
宿泊体験時の写真などはSNSやブログ等でアップしないよう書いてあったので、今回は写真は使えません。。。ご承知おきを・・・
ちなみに一条工務店でも宿泊体験を行ったのですが、一条工務店ではキッチンを使うことができ、実際に料理ができます。またその材料などを購入するために5,000円いただけるんです!!なので、いつもよりちょっと豪華に夕食を食べることができるかも!
一方スウェーデンハウスではキッチンは水回りを使うことはできますが、火はお湯を沸かすのみの仕様に制限されています。また夕食は自分たちで準備する必要があり、ちょっと残念でした・・・笑
一条工務店と悩んでいる方はこちらを見てください!!考えるべきポイントを載せています。
外観がおしゃれ
やはりスウェーデンハウスと言ったら、180°回転式の窓、北欧風の外観のおしゃれさがまず最初に目に飛び込んできます。
三角屋根に色鮮やかな外壁、周りの家とは明らかに違う北欧感のある家が非常に印象的でした。
木の雰囲気
宿泊体験を行った家では、玄関ドアも木製ドアでした。木製ドアはやはり雰囲気が良く、温もりを感じながら家に入っていきます。
ちなみに、木製ドアはメンテナンスが必要ですが、ホワイト調のドアでメンテナンスフリーのものもありますので、スウェーデンハウスはメンテナンスが大変・・・というのは一概には言え無さそうです。
さて、その玄関から入ると、さすが、木の香りを感じることが出来ました。目の付くところはウッド調の色に統一され、木の温もりを感じることができます。
快適さ
スウェーデンハウスは「高気密・高断熱」の家です。そのため、生活における快適さを求める方が大半を占めるのではないかと思います。
まず家の間取りは
- 1階:トイレ・洗面所・リビング・ダイニング・キッチン・お風呂場・脱衣所
- 2階:トイレ・ファミリールーム・主寝室・寝室・ウォークインクローゼット
- 注:もう一方の家ではお風呂場・脱衣所が2階にありました
こんな感じでした!
玄関から入るとどちらの家も玄関近くに洗面台やトイレがあり、その先にリビング・ダイニング・キッチンがありました。
この2つの家で共通していたのは、玄関からリビングまで仕切りやドアがないということです。
私がこの体験で確認したかったこと
- 床がどれほど冷たく感じるのか
- お風呂に入るとき・出る時の寒さはどれほどなのか
- 家の中のどこにいても温度は一定なのか
- 防音性
というところがメインでした。
主に最初の3つについて話します。
床から伝わる寒さ
玄関で靴を脱いで家に入ると、、、床が冷たくなかったです!
タイルに関してはひんやりと少し冷たい感じがありました。特に冬場では足の裏が冷たく感じる方もいらっしゃる可能性もあります。床暖房を採用していないメーカーの欠点とも言える部分だと思います。
お風呂に入るとき・出る時はどうか
1回目に宿泊した家では2階がお風呂場だったので、1階よりは暖かさはあるだろうと予想のもと入りました。
予想通り、脱衣所でも入浴後の体を拭いている時でも、寒いという感じはなかったです。ただ、これは「2階だったからなのかな〜?」という疑う気持ちもありました。。。笑
でも洋服を脱いで裸のまま1階に降りても全く問題なかったです。
そんなことも感じながら、2回目の宿泊体験では1階がお風呂場でした。
その家では、お風呂に入る時には屋外気温が5°くらいだったので正直心配でした。。
でも、早速脱衣所で服を脱ぐと、服を脱いだひんやり感はありつつもほとんど寒くなかったです。
入浴後、タオルで体を拭いている時も寒い感じはほとんどなし、コートを着て宿泊体験に来たというのにその後はずっと半袖短パンで過ごすことができました。
そのため、お風呂場は1階・2階のどちらにあったとしても体感温度はほぼ変わらないということが実感出来ました。
窓に関しては、皆さんご存知の通り、スウェーデンハウスは木製サッシを採用しています。
なぜ木製サッシが良いのか、気密性はどうなのかについてはこちら!!!
さすが窓に自信を持つスウェーデンハウス、おしゃれ感と性能はとても良かったです。
防音性
次に防音性についてです。
以前の記事でもお伝えしたように、スウェーデンハウスはC値が低く、気密性に優れています。
そのため、外の音が家に入って来にくいし、家の中の音が外に漏れにくいと考えられます。
家の中にいると外の車の走る音や風の音、人の話し声など全く聞こえませんでした。耳を澄ませてみても、ほとんど聞こえなかったです。
ついでに家の中の音が外にどれだけ漏れるかを確認してみました。
宿泊した家には、テレビにフロントスピーカーが2台備え付けられており、映画のような音量を出すことが出来ました。実際にその音を流しながら1階のウッドデッキに出てみると
2階までの隔たりのなさ
2階建ての場合、リビング階段にする人も多いのではないかと思います。
宿泊体験をした家では、どちらもリビング階段、かつ吹き抜けがありました。
リビング階段や吹き抜けのメリットは
メリット
- 家族で顔を合わせる機会が増える
- 子どもが知らない間に2階に上がるのを防げる
- 家を広く見せられる
- 階段下収納を活用しやすい
- おしゃれに見える
などがあります。
ただ、家の性能が低いとリビング階段はマイナスにも働きかねません。
デメリット
- 冷暖房が効きにくくなる
- 匂いが1階と2階に流れやすい
- テレビの音が2階に伝わりやすい
などのデメリットがあるからです。
音が伝わりやすくなってしまうことに関しては、気密性が高いためにあまり改善することはできないと思いますが、スウェーデンハウスの場合、高気密・高断熱のため、冷暖房が効きにくいという事はあまりなく、24時間換気を採用しているため匂いがずっと室内をとどまるということも少ないのです。
一条工務店の宿泊体験
スウェーデンハウスと最も迷っていたハウスメーカー、それが一条工務店です。
これまでスウェーデンハウスの宿泊体験で「注目したポイント」「感じたこと」を書いてきましたが、正直言って、一条工務店もほとんど変わらないほどの性能・快適さがありました。
外観のおしゃれさ、木の温もりに関してはスウェーデンハウスが上かと思いますが、対災害住宅という観点に関してはやはり一条工務店はすごいと思います。
それでもスウェーデンハウスに決めた要因を簡単に挙げると
スウェーデンハウスに決めた要因
- 床暖房はすごい。でも、電化製品はいつかは必ず壊れるであろうしさらに初期費用・電気代も相当かかる。
- 太陽光のkw数が大きいので良いなと思う反面、今後売電価格は下がる一途を辿る予測。
- 売電は出来ないけどもう売電で稼ぐ時代ではないだろう。
- スウェーデンハウスで建てる人は戸数を見ても圧倒的に少ない。それによる特別感があった。
- 一生に一度。お金も大事だけどおしゃれにも気を遣いたい。
「HUS ECO ZERO(ヒュース エコ ゼロ)× ずっともソーラー」(スウェーデンハウスHPより)。
スウェーデンハウスと東京ガスが提携し、スウェーデンハウスの新築戸建住宅を建設する人を対象に、太陽光発電設備を無償で提供するサービスのことです。
簡単ですがこれらの考えでスウェーデンハウスにしました。
本当に一条工務店はすごい。。それでもスウェーデンハウスを選んださらに詳しい理由はこちら。
最後に
この宿泊体験を1つのきっかけに私はスウェーデンハウスに決めました。
宿泊体験の家は分譲中の建売住宅であることが多いようで、希望があれば家に置いてある家具付きの値段で購入が可能とのことです。
自分で間取りなどは考えられないですが、既に建っていて家具などもついているというのは大きなメリットでもあります。
新築の家を考えているすべての方にスウェーデンハウスが合っているとは言いません!
他ハウスメーカーも魅力的なところは本当にたくさんあります!!
私は「ここのハウスメーカーにしなければよかったなぁぁぁ」と思いたくない一心でたくさん色々と調べまくりました。
少しでもスウェーデンハウスで悩んでいる方は、見学や宿泊体験にぜひ行ってみてください!私とは違う感じ方があると思いますので、自分自身でどう感じるかを確かめた方がいいと思います。
スウェーデンハウスで悩んでいる方の参考になれば!いや、絶対になるはず!!
是非、ワクワクしながら新築計画を建ててください!!!
コメント