目次
はじめに
と思っている方!
私も当時、そう思って色々と情報収集をしました。
高気密・高断熱を謳うハウスメーカーはもう珍しくありません。そこでこれらの指標になるのが
「C値・Q値・UA値」
になります。
と疑問を持つこともありました。
そこで、スウェーデンハウスを購入した私が、実際の家のC値・Q値・UA値を共有します。
是非参考にしてみてください!
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実際に測定された気密性能(C値)・断熱性能(Q値・UA値)の数値
家の性能を表すものとして
家の性能を表す数値
- 気密性能:C値
- 断熱性能:Q値・UA値
というものが利用されます。
C値は相当隙間面積、Q値は熱損失係数、UA値は外皮平均熱貫流率と呼ばれます。
スウェーデンハウスでは家の引き渡し時に、これらの数値が実際にどれぐらいあったのかを紙面としていただくことができます。
実はハウスメーカー側にはこの値を毎回測定する義務はありません。
そのためハウスメーカーによってはこの3つの数値を教えてもらえない場所もあるようです。しかしスウェーデンハウスではすべての家のオーナーに対して渡してくれます。
そこで実際にもらったものを共有していきます。では、細かく見ていきます。
スウェーデンハウスの宿泊体験のまとめはこちらをチェック!
C値(気密性能を表す):相当隙間面積
結論から言うと
C値というのは先ほども記載したように、「相当隙間面積」と言われます。要は「その建物の隙間の大きさ」を示す数値になります。建物の実質延床面積1㎡あたりの隙間面積を示したもので
です。
いくら家の断熱性能が高くてもこの気密性能が低くなってしまうと、せっかく夏場に冷房で涼しくしても(もしくは冬場に暖房で暖かくしても)、それらの空気が外へ逃げてしまいます。よって冷暖房の効率が非常に悪くなったり、有用な計画喚起も困難になります。
これらは暮らしてから何年にも渡って、快適さやランニングコストに大きな影響が出てくると考えられます。
この性能はイメージで言うと、冬にめちゃめちゃ質の良い厚手のコートを何重にして着ていたとしても、そのコートに穴が空いていたら寒いですよね。気密性能はこんな感じのイメージです。
公表されているC値
実はこの値は、スウェーデンハウスから平均値として出されているものがあります。
スウェーデンハウスの方から出ている平均値は1㎡あたり「0.62㎠」です。
と正直思ってしまいましたが、もし0.68や0.69という数値であった場合には過大評価にならないように、四捨五入して0.7と示すことがあるみたいです。実際は0.68・・・くらいの値だったようなのですが今回は0.7と記載されてしまいました。
それだとしても平均の0.62よりも数値は高く出てしまったという結果になります・・・
ではこの我が家の「0.7」という数値はどの程度なのかというのを考えてみました。
高気密・高断熱を誇る魅力的なハウスメーカー、○条工務店さんと迷った時の記事です!
ちなみに具体的には、「0.6」という数値は大体45坪位のおうちだったとした場合、約92㎠位の隙間(およそ名刺2枚分位)の隙間が家にあるということのようです。
またC値が「2.0」であった場合は「はがき2枚分」、「5.0」の場合は「はがき5枚分位」の隙間面積になるようです。
C値の解釈
平成11年に発表された次世代省エネルギー基準によると、日本を6個の地域に振り分け、それぞれの地域によってこの値の基準が分けられています。
- Ⅰ・Ⅱ地域:2.0以下を推奨
- Ⅲ〜Ⅵ地域:5.0以下を推奨
ⅠとⅡ地域では2.0以下が推奨されており、ⅢからⅥの地域については5.0以下が推奨されています。ⅠとⅡ地域というのは、北海道や東北の北部の地域のことであり、ⅢからⅥの地域というのは、東北以南の都道府県と考えて良さそうです。
要は小さい数字ほど北の地域ということになります。
これを元に考えると、例えば関東地区の地域区分は4の地域になりますので、5.0が基準となります。それらから見るとC値が0.7であったとしても相当良い数字のように見えますね。
しかし!!!
現行の省エネ基準ではこの気密性能は実は削除されたようです。
またこの基準となっていた数値も世界的に見れば相当悪い数字になっています。これについては、日本の家のレベルは相当遅れているためだとハウスメーカーの方が言っていました。
注意点
このC値について、注意点があります。
私たちがまさにそうだったのですが、ハウスメーカーがこのようにC値を公表していると
と思いがちですが、実際には公表されている値よりも悪い値で建てられることが多いらしいです。
それは
- 家の間取りによって差が出ること
- 職人さんの技量によって差が出ること
などが、要因として挙げられるみたいです。
最初にもお伝えした通り、ハウスメーカーによってはこの値を測定しないこともあります。そもそもこれを測定しているのか・その値の信憑性などを確認する必要はあると思われます。
ちょこっとだけスウェーデンハウスのメリットを言うと、繰り返しになりますがスウェーデンハウスはC値を全棟で測定しています。
スウェーデンハウスが家を建てる際には、すでに出来上がった壁や天井をパネルのように組み立てていく工法を採用しています。それらの壁のパネルや窓はスウェーデン現地で加工、製品化されてくるため、日本の職人さんの技量に左右されにくく安定した質を提供しやすいと一応言われています。
そのため公表されている数字から大きく異なるとは考えにくく、やや信頼性はあるんじゃないかなと考えています。もちろんその分輸送されてきますのでコストがかかりやすいのが欠点として挙げられています。
Q値(断熱性能を表す):熱損失係数
次にQ値についてです。
結論から言うと
Q値というのは「熱損失係数」のことで建物の断熱性能を示す値になります。
これは建物内外の温度差が1℃の時に床や外壁や窓や屋根や換気によって失われる1時間あたりの熱量を延床面積で割ったものになります。
そのため、この値も小さいほど断熱性能が高いといえます。
これによって断熱性能が良いと判断ができれば、冷気や暖気が逃げにくく冷暖房効率が上がりやすいということになります。
公表されているQ値
スウェーデンハウスはこのQ値の平均値も公表しています。
と思ったのも束の間、実は・・・
現在はこのQ値はあまり重要視されていません。
それはなぜか・・・
それは、次に示すUA値の方が重要だと考えられているためです。
我が家の引渡し直後の様子をまとめました!!ぜひ参考にしてください!
UA値(断熱性能を表す):外皮平均熱貫流率
結論から言うと
UA値というのは「外皮平均熱貫流率」のことで建物の断熱性能を示す値になります。
細かいことは置いといて、要は小さい値ほど家の断熱性能が良いという事です。
UA値は、平成28年に制定された建築物省エネルギー基準に定める断熱性能を評価する基準になります。
これは
「建物内外の温度差が1℃の時に床や外壁や窓や屋根から失われる1時間あたりの熱量を外皮面積で割ったもの」
になります。
延床面積で割る(Q値)か外皮面積で割る(UA値)かが、2つの違いになります。
そのため、延床面積が非常に大きいおうちの場合や単純な住宅設計の家の場合は、Q値の計算上、値が小さくなってしまいます。
このような他の情報が値に与える影響が大きいので、それを少なくするために今はUA値が基準として用いられています。
UA値の解釈
次にUA値の解釈についてです。
この値は日本を8この地域に分け、それぞれで基準が決められています。
- Ⅰ・Ⅱ地域(北海道) :0.46
- Ⅲ地域(東北北部) :0.56
- Ⅳ地域(東北南部・甲信越) :0.75
- Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ地域(関東〜四国〜九州北部):0.87
- Ⅷ地域(九州南部) :未記載
となっています。
これも数字が小さいほど北の地域を示しています。
この基準を元にすると、我が家が関東であった場合、我が家の「0.36」というのはⅥ地域の基準である「0.87」よりも大幅に低く、Ⅰ・Ⅱ地域の北海道や東北の環境の基準よりも良いと言うことがわかりました。
ちなみにスウェーデンハウスが出しているこの数値の平均値は全棟平均で「0.42」となります。それと比較しても比較的良い値だったんじゃないかなと思います。
暮らしてみての感想
ここからは完全に主観的な感想になりますが、スウェーデンハウスに暮らしてみて、それまでアパートで暮らしていた日々が嘘のように快適な日々を過ごせるようになりました。
特に冬に仕事から帰宅した後・入浴後に最も実感することが多いです。
気密性・断熱性に関連する部分だけで言えば
期待通りなところ
- 家に入ってすぐに暖かい
- 冬にお風呂から出てもアパートの時のように寒くない(暖かい訳ではない)
- タイルの床ですら暖房がかかっていれば冷たくならない
- 電気代が安い
- 家の中でスピーカーを使って爆音を流しても赤ちゃんが泣いても外にほぼ漏れない
思っていたよりも違ったところ
- お風呂場から出ると「暖かい」という感じはしない(湯船で体温が上がっているので当然・・・?)
- 換気扇と連動する換気口(?)から意外と冷たい空気が入ってくる
- 間取りによっては1階・2階でエアコン1台ずつでは足りない(必ずしも1台で全ての部屋が暖かく/涼しくなる訳ではない)
2階には主寝室に1つだけエアコンを取り付けているのですが、この1台の運転だけでは2階全てが暖かく/涼しくはなりません。全くならないという訳ではなく、ある程度は快適になるのですが、エアコンの付いている部屋ほど、他の部屋は快適にならないという意味です。
そのため、今後2階にはエアコンの追加取り付けを検討せざるを得ない状態です。どちらにしても、いずれは各部屋に1つのエアコンが必要と思っていたので、割り切る覚悟ですが、、、
最後に
今回は3つの数値について説明と実際の値を共有しました。
これら3つの値がありますが、Q値とUA値は設計の段階で計算する数値となります。
実測によって算出される数値ではありません。
そのためC値、Q値、UA値のすべての値をチェックして判断をしていく必要があります。これらについては、本当に今後のランニングコストに大きく影響しますので必ず確認しなければならないと言っていいポイントかと思います。
前にも言ったように窓の場所や個数、間取りなどによっても変わってきます。そして私は
というところに情熱を込めていました。
そのため設計段階から、ここに窓をつけると気密性能はどうなるか、また、出来るだけ壁にコンセントや穴を開けないような設計にしたりしました。
ぜひとも高性能なおうちを建てるためにこのあたりもこだわってみてはいかがでしょうか。
最後まで見ていただきまして本当にありがとうございます。少しでも参考になれば幸いです。
色々と考える中で、「具体的に」何を見たらいいのかが分からないことも多くあると思います。
それらが分からない場合、またどんな間取りにするのがいいか、吹き抜けがあるとどうなのか、広さはどの程度がいいのかなどで不安がある時には、実際に購入する前に宿泊体験に行った方がいいと思います。
もちろん無料ですので、他ハウスメーカーの宿泊体験と比較して決めるといいです!!!
絶対に宿泊体験はしましょう!!後悔しないために!!!!
宿泊体験についての内容はこちらにまとめてありますので参考にしてください。
私はディズニーも好きでディズニー再現料理も作っています!
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美味しいものが作れるので、家族のためにおうちディズニー!新築の家でぜひ〜!