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empty can test(Jobe test)とfull can testの方法
今回は臨床でも頻繁に使われる「empty can test」と「full can test」の方法を紹介していきます。
「empty can test」は「Jobe test」とも言われる方法です。
肩が痛くなる原因には色々ありますが、その中でも最も考えやすいのが、「筋肉そのものの損傷」です。よね・・・?笑
という時に行うテストになります!
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empty can test (別名:Jobe test)
empty can testとは、肩の筋肉「棘下筋」が損傷されているかどうかを区別する検査になります。
ちなみにempty can testとは、別名Jobe testと呼ばれます。Jobe testと呼ばれるワケは最後に書いておきます。
同じ棘下筋をテストする方法はこちらも参考にどうぞ。別のテストで再チェックすることで信頼性は増します。
テストされる人の姿勢
テストする人(検査をする人)の動き
- 親指を下に向けた状態で、腕を真横、もしくは斜め前45°上に上げて止めさせます(肩内旋位、肩外転90°もしくは肩甲骨面挙上45°)
- 肘の辺りを上から下に押し、抵抗に負けないように保持してもらうよう指示します。動画では保持できずに落ちてきてしまう様子となっております。
画像では斜め前45°上。
みるべきポイント
筋力低下および痛みがあるかどうかで判断します。
筋力低下の有無を評価した方が精度は高いとされています。また、筋力低下が生じたとしても、それが痛みによる影響なのか・筋肉が断裂してしまっている影響なのかは不明ですよね。その場合は病院であれば肩峰下滑液包と呼ばれる部分に局所麻酔を施行することで判断しやすくすることがあります。
full can test
full can testとは、肩の筋肉「棘上筋」が損傷されているかどうかを区別する検査になります。
同じ棘上筋をテストする別の方法はこちらを参考にしてください。別のテストで再チェックすることで信頼性は増します。
テストされる人の姿勢
テストする人(検査をする人)の動き
- 親指を上に向けた状態で、腕を真横、もしくは斜め前45°上に上げて止めさせます。(肩外旋位、肩外転90°もしくは肩甲骨面挙上45°)
- 肘の辺りを上から下に押し、抵抗に負けないように保持してもらうよう指示します。動画では保持できずに落ちてきてしまう様子となっております。
画像では斜め前45°上。
みるべきポイント
empty can・full can testともに筋力低下および痛みの有無で判断します。
また、どちらも肘の近くで力を加えていますが、スポーツ選手など元々の筋力が強いと予測される場合は手首辺りを下に押して力を加えることがあります。
人によって場所は変えて行いましょう。
まとめ
empty can testとfull can testの方法を紹介しました。
英語では「empty:空の」「full:満タンの」という意味がありますよね。
empty can:空の缶
full can:満タンに入っている缶
ということは、空き缶を持った状態で缶の口を下に向けて空きの状態にする時の姿勢が「empty can test」です。逆に缶の口を上に向けていっぱいに入っている状態にする時の姿勢が「full can test」になります。こんな感じで覚えるとわかりやすいですね!
また、empty can test が 別名Jobe testと言われるのは、
アメリカのJobe博士という医者の先生が考案したテストだからです。このJobe博士は、この分野を専攻している人や野球が好きな人ならほとんどの方が知っていると思われるほど有名な先生です。
このJobe博士が行う手術を「トミー・ジョン手術」と言います。日本人野球選手ですと、桑田真澄選手・荒木大輔選手・近藤真一選手が手術を受けました。新聞やテレビにも出ていましたね。
ちなみに私はJobe博士の生前に、アメリカの病院でお会いしてきました!世界的に有名なJobe博士と会えたあの時の感動は忘れません!!!!
他の肩関節の筋肉の検査にはこれらもあります。要チェックポイントです。
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